Azure App Service 入門ってことで、先日勉強会でスピーカーやってみました。
セッションの目的
自分はインフラ系のエンジニアだと思ってまして、PaaS でガリガリにコードを書く App Service は、ぶっちゃけちょっと畑違いって気もします。
だけど、インフラエンジニアの目から見て、App Service ってすごいと思うんですよね。
オートスケールはするし、デプロイしたらいきなり Web 上のサービスが公開できるし。
こんな環境を自前で用意するのはめんどくさいですよねー。というよりも、お金的な問題が先に来ちゃって多くの方は同じ環境を作ることができないと思います。
そんな環境をボタンで数クリックするだけで、作ることができちゃうなんて。。。。
ただ運用のお話になると、運用を体験している人じゃないとなかなかイメージが湧きにくいかなって思いまして、それだったら 0 から作って動かすところを見せるセッションにしました。
0から作れば、なんかできたのは確認できるし、ついでに触ってもらうことで体感することができるので。
Azure App Serviceとセッションの概要
■Azure ドキュメントサイト
■料金
Azure App Service は、「Web App」、「Mobile App」、「API App」、「Logic App」の4つのサービスが集まった集合体です。
・Web App
「Web App」は、以前は「Web サイト」という名前でしたが、2015年3月に「Web App」に名称変更され、「App Service」となりました。
今回の Demo では、「SignalR」を使った簡単な同期アプリケーション(チャットアプリみたいなもの)をライブコーディングして、インターネットサービスとして公開しました。
・Mobile App
「Mobile App」も同様に、以前の「Mobile サービス」という名前だったのが、「Mobile App」へと名称変更なのですが若干機能追加が予定されているのか、プレビュー機能となっています。ただ、「Mobile サービス」であった機能は原則的に引き継ぐようです。
Mobile App は、mBaaSと呼ばれるモバイルのバックエンドのサービスなのですが、HTTP でクライアント/サーバ間を通信して動くアプリケーションのひな形そのものです。
つまり、クライアントはHTTPを話せればいいので、スマホなどのモバイル端末にこだわる必要はなく、ネットワークにつながるデバイスであれば何でもいいんです。ですので、IoT周りを簡単に始めたい人にとってもとても面白いサービスだと思います。
今回のDemo では、IoTKitハンズオンで作成した、GE-PEACHの温度センサーで測定した温度を、クラウドに飛ばして、DB更新後に API APP を経由して Web App に書き込みをしてみました。
・API App
「API App」は、2015年3月に新規でつくられた、プレビュー機能です。
簡単に言っちゃえば、Web APIです。
今回のDemoでは、Post は Mobile App 用で、 Get は Logic App 用の Web API を作成しました。
・Logic App
「Logic App」は、2015年3月に新規でつくられた、プレビュー機能です。
ワークフローのように、デザイナーから既存サービスへ接続するコネクターをつなぎ合わせて、サービスを作っちゃう感じです。
今回のDemoでは、Twitterで検索用のハッシュタグをつけてツイートをトリガーに、API App を経由して Web App に書き込みました。
各 App Service の Demo の内容は、また、時間があるときに書きます。
まとめ
App Service を使うことで App を動かす環境を簡単に構築できます。また、オートスケールができるまでの環境を自前で準備するためには、大きなコスト(金、時間など)が必要となりますが、それをAzureの管理ポータルから、ボタンをポチポチ押すだけで出来てしまう面白さがあります。
最近では、Project Oxford で紹介されています、Face API もなかなか興味深いなぁーって思ってます。
そちらの方を開発するのもきっと面白いんでしょうけど、Web App や Mobile App を使って、これらのAPI と連動させたアプリを作るのも、きっと楽しいですよね。
コメント
[…] 今回は、7/17の記事の Web App の Demo の内容です。 […]